動物図鑑 ｜ ヤマアラシ（ porcupine ）

概要

ヤマアラシは体がトゲ上に変化した体毛で覆われた陸生のげっ歯類です。

ヤマアラシの生活環境は密林、半砂漠、草原、森林、岩場など多岐にわたり、昼間は巣穴や岩陰で休息し、ように活動する夜行性の動物です。

アフリカや東南アジア、南北のアメリカと広く、それぞれの地域で異なる亜種が生息しています。

また、ヤマアラシはアフリカや東南アジアにいる旧世界ヤマアラシ（ヤマアラシ科）とアメリカ大陸にいる新世界ヤマアラシ（アメリカヤマアラシ）に分類されます。

分 類

　げっ歯目ヤマアラシ科

英 名

　p o r c u p i n e

学 名

ヤマアラシ科（旧世界ヤマアラシ）

　アフリカタテガミヤマアラシ　Hystrix cristata

　インドタテガミヤマアラシ　Hystrix indica

　マレーヤマアラシ　Hystrix brachyura

アメリカヤマアラシ科（新世界ヤマアラシ）

　カナダヤマアラシ　Erethizon dorsatum

　オマキヤマアラシ　Coendou prehensilis

分 布

アフリカタテガミヤマアラシ、ケープタテガミヤマアラシ

　アフリカ大陸。

インドタテガミヤマアラシ

　インド、スリランカ、西アジアなど

マレーヤマアラシ

　ネパール・インド北東部から東南アジア・中国中央部

カナダヤマアラシ

　アラスカからカナダ、アメリカ合衆国、メキシコ北部

オマキヤマアラシ

　南アメリカの熱帯雨林

食 性

　食性は草食性で木の葉、樹皮、果実、種子、草、根、球根などたべます。また、カルシウム源の為に他の動物の乾いた骨をかじることもありますが、アメリカヤマアラシの中には昆虫や小型爬虫類を食べるという報告もあるようです。

形 態

ヤマアラシは頭胴長が63～91cm、尾長20～25cm、体重5.4～16kgと亜種によって大きさに違いがあります。

ヤマアラシはヤマアラシ科とアメリカヤマアラシに分けられますが、前者がアフリカや東南アジアに生息し、地表性であるのに対し、後者はアメリカに生息し樹上性であるという違いがあります。

平均寿命種によって異なりますが、10～20年程度でこれは野生下でも飼育下でもあまり変わらないそうです。。

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