ウサギの飼育

飼育ゲージ

ウサギを飼育するケージにはうさぎ専用の大型のケージをお勧めします。

給水ボトルや牧草フィーダー、トイレ、ごはん皿は必ず必要です。

必要な物品を設置しても横になりくつろげるスペースを確保できるようにしましょう。


給餌方法

ウサギのエサはペレットの場合は1回で上げるか2回に分けても構いません。

ウサギは夕方から夜間、明け方に活発に動くのでペレットはこの時間帯に2回に分けてあげるのが理想です。

牧草は新鮮なものをいつでも食べられるようにしてあげましょう。

ペレットは体重の1.5~2.5%を1日量として与えましょう。ペレットやおやつの与えすぎは肥満の原因になるので注意しましょう。

牧草は好きなだけ自由に食べられるようにしてかまいません。野菜やペレットなどの柔らかいエサに偏ると不正咬合の原因にもなるので注意しましょう。


水入れ

一般的にはボトル型の給水器を用いて与えた方が良いとされています。

ただし、給水器からうまく飲めない場合は、お皿や専用の水入れなどを用意してあげるとよいでしょう。

お皿の場合はごみやほこりが入ったり、体に水がかからないように注意しましょう。

また、高齢になると給水器から水を飲むことが難しくなる場合もありますので、器での水の与え方に切り替えることもお勧めします。


齧り木

ウサギの歯は一生伸び続けるため、齧り木を与えることは歯の過剰な伸びを防止するとともにストレスの解消にもなります。

ただ、硬すぎる材質を選ぶと不正咬合の原因になることがあります。また、ささくれだった木の破片を食べてしまうと意を気づつける可能性もあります。

齧り木を与える以外にも少し硬い牧草を与えてあげるだけでも同じ効果を得ることができます。


トイレ

ウサギは一度排泄した場所に決まって排泄する習性があります。なので、一度排泄した場所をトイレとして場所を覚えることができます。

トイレは一般的に四角や三角のものがあるのでウサギの体系やケージの形状に応じて選びましょう。専用のペットシーツや犬猫のペットシーツ、トイレ砂などを入れておくと掃除が楽になります。

オスのウサギの場合、おしっこを飛ばすスプレー行為などをすることもあります。

ウサギにトイレを覚えさせる場合、粗相をしても怒ったりはしないようにしましょう。


爪切り

ウサギは野生であれば日ごろの運動で爪が適度に削れますが、ペットとして飼うと室内で飼育するため爪は伸び続けてます。

伸びすぎた爪はケージの金網やカーペットなどに引っかかって爪が折れたり、足が骨折する原因にもなります。また、歩く際にかかとに負担がかかると「ソアホック」などの原因にもなります。定期的な爪切りはウサギには欠かせません。

ウサギの爪切りは定期的に行うため、自宅で行うことが理想です。ですが、ウサギの爪切りになれていない場合やウサギが暴れてしまう場合などは動物病院や専門店で爪切りをしてもらうといいと思います。

ウサギの爪を切る場合はウサギを抱っこして保定出来ることが前提になります。ウサギをきちんと保定できれば、あとは血管の位置を見極めて切るだけになります。


ウサギの爪切りで必要なもの

  • 爪切り
 ウサギ専用の爪切りが販売していますので、自分が使いやすいものを選びましょう。
  • 懐中電灯

  ウサギの爪には根元に血管が通っています。爪の色は白か黒に分かれますが、

  黒い爪の場合は血管が見ずらいので、ライトを当ててあげると見やすくなります。

  • ガーゼ、止血剤

  ウサギの爪を切ってしまった場合、止血できるので用意しましょう。

  • やすり

  ウサギの爪をきれいに仕上げるときに使います。

  • バスタオル

  ウサギを保定する際に目を覆ってあげると安全に爪切りができます。


大切なこと

 ウサギの爪切りでは爪切りに後にご褒美をあげて労ってあげることも大切です。

 また、爪切りでは絶対に無理はしないようにしましょう。

 爪も一回で全部切ろうとせず、1日に1本づつでも構いません。

 ウサギがリラックスしている間に爪切りをしたり、協力できる人に保定をしてもらっ

 たりしましょう。


運動

 家庭で飼育するウサギは野生のウサギと違い、特別な運動は必要ありません。

 息抜きやコミュニケーションの一環として部屋の中で遊ばせるとよいでしょう。

 ケージの外での運動は1日30分から2時間程度あれば十分だと思います。

 ケージの外で遊ばせる場合、ウサギがケガをしたり誤って食べてしまうものがない

 ように気を付けましょう。サークル等を利用して自由に伸び伸び遊べる空間を確保

 してあげるだけでも十分だと思います。