トカゲの飼育

ナイルモニター



特徴

ナイルオオトカゲは神経質で非常に荒いので許可がなくても飼育できる動物としては最も危険と言われています。

ですが、日本で流通している個体は幼体でありサイズも手のひらに乗る程度で価格も数千円と安価です。なので、生態についてよく調べずに飼うと手に負えなくなることも少なくありません。

本来の育成環境に近い飼育環境を再現することでストレスを軽減しましょう。また、個体差もありますが天敵から身を守る為の生存本能から攻撃的な行動に出ることがあることに留意しましょう。


飼育ゲージ

とにかく頑丈で隙間がないようにして脱走の防止に努めましょう。力も強いのでケージも堅牢であることが望ましいです。

扉もきちんとカギのかかる(ショックやちょっとしたはずみで開かない)物が良いです。

ベビーの頃は市販のケージでも飼育できますが、食欲は旺盛で成長も早いです。

最大で2メートルを超える可能性もあるので特注か自作のケージを用意する必要があります。


水入れ

野性下では水辺に生息しているので全身が浸かれる水容器が必要です。フードコンテナ、トロ舟などひっくり返ったり、破損したりし難いものがいいです。特注や自作のケージであればケージ自体にプールがついていると良いと思います。

成体になるとそれにあったサイズの水入れも必要になるので、水入れの出し入れや掃除も大変になります。水を入れたり抜いたりする方法も考えておいた方がいいと思います。


給餌

餌はベビーの頃はコオロギやローチなどの昆虫、ピンクマウスなどが与えられます。ナイルモニターは成長とともに食性も変化するので、ある程度成長したら冷凍のマウス、ささみ、ヒヨコやウズラ、魚などをナイルモニターの状態に合わせて与えましょう。

ナイルモニターに限らず、爬虫類全般は突然死することがありますが、原因の一つとして肥満が上げられます。飼育下では野生化よりも活動量が減るため運動不足になりがちです。えさのあげ過ぎにならないように注意が必要です。


以下はエサやり頻度の参考です。

ベビー:ほぼ毎日

亜成体:2,3日に1回程度

成体:週に2回程度


食欲が旺盛なので、肥満に気を付けてささみや魚などをあげています。ただ、実際に飼育しているみると選り好みはあるようで与える餌によって食いつきがよかったり、悪かったりします。成長すると歯の形状も変化し魚介類を食べるようになるなど食性の変化も見られるようです。


脱皮

水入れを用意しておけば、自然と古い皮膚がはがれやすい状態になります。ナイルモニターがケージ内を動き回ったりする時にはがれたりします。古い皮が残る場合は飼育環境等の見直しをして見ましょう。